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01. 春時雨[はるしぐれ]
なかにし隆
6"37'
02. Old Folks
Willard Robinson
7"50'
03. My Funny Valentine
Richard
Rodgers 5"30'
04. 即興Bluse
井上博義・なかにし隆 8"11'
05. 中国地方の子守唄
山田耕筰 4"38'
06. Just After the Rain
なかにし隆 5"51' |
07.
Old Folks
Willard Robinson
7"51'
08. My Funny Valentine
Richard Rodgers 6"10'
09. Summertime
George Gershwin 6"45'
●01〜06 井上博義[bs]+なかにし隆[pf]
2006年3月19日(日)ミンガスにて収録
●07〜09 井上博義[bs]+吉原修[pf]
1992年3月16日(日)ミンガスにて収録 |
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14YearsAfterのタイトル通り、広島のライブバーMINGUSでの生演奏を1992年と2006年に収録しています。
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大半のジャズライブの場合、それ程広くない現場でもPA(拡声装置)を使い楽器近くにセットした複数のマイクをミキシングして収録されます。
つまり市販ソフトの場合、我々はアコーステック楽器の生演奏とは全く違う「作られた音」を聴かされているのです。
ここで大切な事は、複数のマイクが単一指向性のオンマイクだったとしても、そのマイクは近くの楽器の音も拾っており
ミキシングされた時点で音楽にとって一番大切な時間情報がデタラメになっているという事実です。
その部屋で生演奏が一番バランスよく聴こえる位置(楽器から1m程度)にワンポイントのステレオマイクを置き 、A/Dコンバーターのクロック交換を行なったレコーダー(1992年のクロックはノーマル)へミキサーを使わずダイレクトに録音する
これは、ある意味究極の録音方法とも言えるでしょう。
そして、現場の空気感迄収録されているこのCDが、10畳程度の部屋で生のジャズライブをやっている様に聴こえれば
貴方の装置は市販のどんな録音であっても、正しい再生を行なっている証となるのです!
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ASC(アコーステックサウンドクラブ)誕生のキッカケとなった名演奏と名録音、これが無ければ我々(SoundDEN)は違う道を歩いていたかも知れません。
特にMINGUSのマスター井上博さんの弾く、アンプを通さない生ベースの音に聞き耳を立ててください。
「現代のベース弾きは弦を張っているコマにマイクを付ける為、生で力強く弾ける人は希少」
14年が経ち、変わらないのはMINGUSの場所と生身の井上さんだけ・・・
残念ながら録音機材は勿論、楽器まで変わってしまいましたが、興味深い事に井上さんの弾かれるコントラバスはウィーンの同じ作者だそうです。
14年前の楽器は作者が絶頂期の物であり、現在の物は最後の作品となる・・・
何か運命的なものを感じるのは私だけでは無いでしょう。
このCDの最大の利点は、今なら同じ条件の生演奏をいつでも聴けると言う事だと思います。
気に入った曲を生で聴いてみたい方は、このCDを持って是非MINGUSのドアーを開いてください。
気さくな井上さんはリクエストにも応じて下さると思います。
これこそ、誰でも自分の都合で手に入れる事が出来る「確認音源」と言えるのではないでしょうか?
文責 藤本光男 |