B&W Nautilusの音質は何で良いのか?

ユニットと逆ホーンエンクロージャーの優秀さは勿論ですが、音質の秘密はチャンネルデバイダーにあります。
オリジナルノーチラスの優秀な音質は、フィルター回路に使われている双信SEコンデンサーで決まっていると言っても過言ではありません。
しかも、ディップマイカコンデンサーは方向性の管理が必要無い為、音像に乱れが生じないのです。
これがシャープな音場が出る理由だったのか・・・
設計者には、今頃解ったのか?と言われそうですが、如何に高価な製品でも部品の方向管理を行なっていないアナログアンプでは音像が乱れてしまいます。
弊社のDP-NCDXなど優れたディジタルアンプが出現した今だからこそ、生きるスピーカーだと言えるのではないでしょうか?

さて、この度10年程度愛用されているお客様よりLMFよりノイズが出るとの事で修理を承りましたが、入念にチェックしても全く異常は有りませんでした。

しかし、内部をチェックして驚いたのは、24個のIC(OP-AMP)にはソケットが使われており、その他のスイッチやコネクターを含めると片チャンネルで300個もの接点が有ったのです。

微弱な信号を扱う部分にこれだけの接点が有り、10年も機械的に動かさず空気に触れていればどうなるか?は、火を見るより明らかです。

今回の不具合は恐らく接触不良が原因で、輸送中の振動で直ってしまったと考えるのが自然ではないでしょうか?
「修理に出したら何ともない?で戻ってきたなんて事は良くありますね」

音が出れば良いのならこのままお返しするのですが、それではまた不具合が発生する可能性が大きく、お客様の希望でEX-Contact処理を行なう事となりました。

これだけの接点が有ると集中してやっても1台1時間以上掛かり、ヒューズをCATのセラミックSC処理品に交換して終了です。

代金は1台29,000円とハイエンド機としては低価格ですが、驚く程の効果が得られる筈なのでその内お客様のレポートを記載致します。

また、OP-AMPの交換により数段良くなるので、近日中に新サービスを開始したいと思います。
オリジナル ノーチラスをご愛用の方は、藤本までお問い合わせください。

 




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