
CAT(CryoAudioTechnology)という社名をご存知の方は多いのではないだろうか?
日本で最初にオーディオ用クライオ処理を始め、SC処理ブレーカーやコンセント等が全国の代理店50数社に好評だった。
サウンドデンも広島の代理店であったが、代表者の死去により残念ながら2013年で営業を停止したままである。
在庫が少なくなったヒューズやコンセントを買いに来られる方も多く、未だに根強い人気が有るのに本当に残念だ。
さてこのCATだが、実は私はこの会社を立ち上げたメンバーの一人なのだ。
単にクライオ処理とは言っても、単に液体窒素で冷やせば良いというものでは無い。
ガス雰囲気法というコンピューター制御で正確な処理を行わなければ、逆に悪くなる事もある。
現に他社でクライオ処理された物と同じコンセントをCATで処理した事があり、余りの音の差に「歪が増えたのを情報が増えたと勘違いしているのではないか?」とさえ思えた。
これは儲かると思ったら物真似が横行するのはこの業界の常だが、余りにも酷いと呆れてしまう。
オーディオ機器のクライオ処理には急激な温度変化は禁物で、厳密な指定カーブでユックリ温度を下げ、またユックリ常温に戻さなければならず、現在のSC処理では仕上がるのに丸48時間も掛かるのだ。
CATがSC処理のカーブを決定するまでに数か月掛かったのも、同一製品の処理と試聴を幾度となく繰り返したからに他ならず、私が確認音源で厳密に判断したから完成したと言っても過言ではない。
金型等の処理工場で音も聴かずに処理された物など、全くお話にならないのである。
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