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藤本の辛口コラム



記2012年8月6日「正に減点復帰!!」その1

Maxonicブランドを取り扱うSRCの川崎さんよりスピーカーの案内が有った。
マクソニックと言えば、日航の事故で社長が亡くなり消滅したものと思っていたが、
残ったエンジニアが製造を再開されていたのだと聞き嬉しくなった。

http://www.src-el-main.com/maxonicpage.html(メーカーのHPへ飛びます)

しかし、不思議な事も有るものだ・・・
中古情報に記載している旧マクソニックのウーハーだが
滅多に出回らないL403EXの風の様な低音に驚き、やはり励磁型は凄いな〜と感心していた矢先だったから、何か因縁めいたものを感じたのである。



早速5月の関東出張でSRCへ伺う事にした。
さてその音は・・・
クロック交換もされていないDENONのノーマルCDプレーヤーだから無理もないが、残念ながら出て来た音は弊社のお客様にお勧め出来る様なレベルでは無かった。
しかし、しかしである!それを差し引いても「生でしか聞こえない音」が出て来るのには同行した今村氏と一緒に驚いた。

一般的にはMAXONICは独特な音がすると評価されているが、正にこれが励磁型の励磁型たる有縁なのだ。
私が興味を持っていた音源位置の揃っているTW1100は聴けなかったが、これで位相が揃えば凄い事になりそうだと直感した。
試聴は10分足らずで終わり(新記録だったらしい)、近日中に同軸ユニットDS701をオーダーさせて戴きますと川崎さんに伝え、ホテルに帰る道々あれは凄いね!久し振りに興奮したとマクソニックの話題に終始したのは言うまでもない。

端正な鳴り方をするTAD R1/DENTECに対して、Maxonicは生でしか聞こえないエネルギーや気配がある。
数年かけて育てたR1も千葉へ嫁に行くので、次のリファレンスはマクソニックしかないな・・・




2012年8月11日 正に原点復帰 その2


オーダーしていたDS701が届いたのは7月の3週目だったが、
明日から関東出張というタイミングだったので、取り敢えず慣らしを開始する事にした。

正に原点復帰 その2 写真

エンクロージャーへ入れる暇は無いので、電源とネットワークを配線し床に転がして音出しだ。
始めは ん〜!?これで能率が104dbもあるんかいな?といった抜けの悪い音・・・
後ろ髪を引かれながら出張に出る事となった。
しかし、5日後に帰ってきたらかなり音抜けが良くなっていたので一先ず安心し!

さて箱に入れなければならないが・・・
倉庫で眠っていたONKENタイプ マルチダクト+ALTEC 604-8Hの出番だ。
TAD-R1が嫁に行き、取り敢えず次のリファレンスが入るまでと鳴らしていたが、
現在の最強ラインナップならではと言うべきか、お客さんがビックリする様な音で鳴っている。
中にはTADより良いんじゃないの?と冗談を言う人も・・・


ではそろそろユニットを取り替えるか・・・
604-8Hを取り外した穴にDS701を入れネジを・・・
う〜ん!!取付寸法が違うなんて思いもしなかった・・・
と言う事でネジ穴が使えず4か所の金具で何とか取付けた。
そしてSSC-CMSを介してDENTECネットワーク アンプと信号系は全て銀線だから万全だ。

さて、そろそろかな・・・
音が出た途端、椅子から落ちそうになってしまった。
何でいきなりこんな音が出るの!!??
凄いアタックが出るのに煩くない・・何より実在感というか
生でしか聞こえない音が、さも当たり前の様に出て来る。

ミンガスの井上先生にも聴いて貰ったら
何だこの音は!?ステレオからはこんな音聴いた事ないぞ!!
何より演奏が上手く聴こえるのが不思議だな〜?
あ〜そ〜かー ミュージシャンはミスを細かく補正しているんだが、
今迄のスピーカーでは補正したところまで再現されてなかったんだな。

それにしてもこのエネルギーは凄いね〜
部屋の外でも一聴して解るよ そして全然煩くないんだから・・・



正に原点復帰 記2012年8月16日


さて、ネットワークをALTEC604系の1500HZ用を流用していたから
DS701用1000HZ/8Ωを作る事にした。

ALTEC用ネットワーク


作ったばかりだがやはり繋がりが良いのは間違いない。
このままで慣らしが終われば、リニアフェーズ本来の良さが出るだろう・・・

ここで何故MAXONICのネットワークを使わないのか?を説明しなければならない
MAXONICでは高音にコンデンサー 低音にコイルだけの−6dbクロスだが
通常音源位置の揃ったシステムではこの方式が良しとされている。

これだけのユニットを作ったメーカーが、長年の研究の元に決定されているのだろうから否定する積りは毛頭無い
しかし、DENTEC流のノウハウで仕上げてこそ弊社のリファレンスだ!
思う存分トライさせて戴く事にする。

次にALTEC同様のエッジだが、TAD R-1でも行ったセーム革エッジに交換した。

エッジ張替前
セーム革エッジ張替後
既に20,000本以上の実績を持つセーム革エッジに異論を唱える人はいないと思うが、
これによる音質上最大のメリットは中低音の改善だ!
音階が明確となり倍音が素直に伸びる様になるから、
お客さんの半数はウーハーのエッジを交換したのに高音が素直に出る様になったと驚かれる。

ディジタルアンプ用 ハイエンド電波カットフィルター DENTEC RWC1さて、煩かった高音も1週間程度で収まってきた(24時間鳴らして)ので、フイルムコンデンサーに「高周波カットフィルターRWC1」を追加してみた(どちらもSC処理済)
これが物凄い効果で、音場が一変した!!
「RWC1を並列接続すると格段に音質が良くなるのは」散々体験して来たが、これ程明確に変化したのは初めてだ。


DS701は物凄く敏感に反応する
だからこそ、手を抜けない分 仕上がったら物凄い事になりそうだ。

噂を聞き、8月16日に山口のお客さんがツアーを組んで来られるので
それまでこのまま鳴らしっぱなしにしておこう。



正に原点復帰04タイトル

随分間が空いてしまったが、山口のお客さんの試聴は大失敗に終わった。
あれだけ鳴っていたのにバランスが崩れたのは何故か?・・・
考えてみれば当たり前の事だが、新品のユニットだからエージングが始まったのだ。

リベンジしようと24時間ひたすら鳴らし、1ヶ月が経過した頃に気になる癖が出てきた。
拍手がペチペチと聞こえるから特定の帯域が持ち上がっている。
これは最初から気にはなっていたのだが、慣らしが進む程に明確となってきたのだ。

ホーンの癖に間違いないが さて、どうしたものか・・・
川崎さんに無理を言ってホーンだけを分けて貰い試行錯誤する内に結論が出た。
皮肉な事に、段ボールで作ったマンタレーホーン似が1番良かったのである。

段ボールホーン

まさかホーンを作り直す事になろうとは思いもしなかったが
ここまで来たらやるしかない。
金属の鋳物や切削 木材のくり抜きなど色々考えたが、今だから出来る樹脂の切削で作る事にした。

同時にエンクロージャーも作らなければならない。
ALTECの604/8Hシステムは既に売れており、年末に納品しなければならないからだ。
こちらは、フルサイズ350リットルを出来るだけスリム化し合板ではなく30mm厚の寄木でオーダーした。



正に原点復帰 その5


さて先ずホーンが出来てきた。
早速取り替えたところ、狙い通りの音で一安心・・・
デットニング無しで済みそうだ。

樹脂ホーン

次にエンクロージャーだが、100kg近い物が仕上がって来た。
早速入れ替えて音出し・・・
やはり低音の伸びが全く違い、現場で聞こえる風の様な低音が出てくる。
しかも吸音材は全く無しでだ!やっと物になった様だ・・・
まだ細かな調整は必要だが、これからは徐々に煮詰めて行けばよい。

これでやっとオリジナルシステムが完成した。

よい物は良い!
先人の志を継承し、当時の彼らがやりたくても出来なかった事
今でしか出来ない事をやってこそ本物となる。
そんな思いで2012年の締め括りとなった。

DENTEC DS701S
DENTEC DS701S DENTEC DS701S

ここに改めて
オリジナルスピーカーシステム DENTEC DS701Sの開発にご協力戴いた方々に
心より感謝致します。

                        株式会社 サウンドデン
                          代表取締役 藤本光男

 
■おわり■


 

 

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