現在市販されているケーブルは、1m数百円~数十万円まで様々な価格帯の製品が存在します。
非常にコストパフォーマンスの高い製品から音質には良さを認められるものの、コンポーネントよりも高価な製品も多々存在し、本末転倒の感が拭えないのは私だけでは無いのではないでしょうか?
信念を持って営業しておられる他メーカー様や販売店様を中傷する積もりは毛頭御座いませんが、私なりにオーディオケーブルについて考査してみました。
上記にご同感戴いた方のみお読みください。
1.なぜオーディオケーブルが必要なのか?
オーディオコンポーネントには、大きく分けてモーターやメカなどの駆動部分アンプなどの増幅部分 スピーカーなどの変換部分があり、これらを同一シャーシーに組み込むと、配線が短くなると言う利点を大きく上回る弊害が生じます。
それぞれが発生する振動の影響や磁気的な結合による影響を極力軽減する為に、オーディオケーブルが存在すると言っても過言では有りません。
2.材質は何が良いのか?
コストを考えなければ、世界的に音質を認められているケーブルの材質は、紛れも無く「銀」です。
銀の音質に否定的な意見をお持ちの方もいらっしゃいますが、それは一昔前の評価であると断言できます。
又、部分的に銀線を使って評価されている方の多くは、他の部分の癖が浮き出された事を論じておられ、トータルで銀にした音質を聴いてから評価すべきです。
電気的特性の優れた銀は、熱処理などを施す事でニュートラルな音質となり、質量共に現在入手しうる最適な材料であると言えるのではないでしょうか?
3.銀は高いのか?
銀は貴金属ですが、市場ではKg単位で売買されており、それ程高価な材質ではありません。
秋葉原の線材屋さんでは、裸線の状態で非常に低価格で販売されており、材料よりもむしろ熱処理や構造的なコストの方がウェイトが大きいと言えます。
4.音質には何が最も影響するのか?
高価なケーブルは、例外なく特殊な構造や被覆材料を用いていますが、これらともっとも単純な構造の単線平行線との音質の差は価格に比例する程大きな物なのでしょうか?当社の実験では比例しないと言う結論に達しました。
「適切な材料を単純な構造で仕上げ適切な物性処理をする」この様にして作られた銀単線ケーブルと、特殊構造ケーブルとの音質を比較してみると、様々な理屈を付け「高価に販売する為の構造」ではないか?と疑う様な製品が非常に多い事に気が付きます。
5.適切な物性処理とは?
アニール処理とは、材料が溶ける寸前まで温度を上げ、時間をかけて徐々に冷ます。つまり焼鈍し処理の事を言い、クライオ処理とは-100度以下の極超低温で物性処理する事を意味します。
オーディオケーブルの処理方法では現在前者のアニール処理が一般的ですが、これにはいくつかの問題点も含まれています。製品として仕上げる段階では、半田付けによる急激な温度上昇と下降を避けられませんが、これは部分的にせよ変質を起こしてしまうという欠点があります。
相対し、クライオ処理では「製品化された状態で処理」できるため、コネクターや半田付部分も含めトータルでの物性処理が可能となり、同一材料であっても数段グレードの高い良好な結果が得られます。しかも事後処理が出来るので、あらゆるメーカー製のケーブルに対処する事が可能となります。
その技術は現在、弊社と熱処理専門会社との共同研究により、コンピューター制御の厳密な温度管理を行うスーパークライオ処理へと昇華しており、その効果は他社を大きく引き離しています。
DENTEC製品は、ケーブルは勿論、電子部品や樹脂材料にまでもこのスーパークライオ処理を活用しており、優れたコストパフォーマンスを誇るDENTECを語る上で、欠かす事の出来ない技術となっています