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  • 【確認音源CDソフト】WOODS TALK

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    AudioAccessory 122号 132P

    炭山アキラ先生による紹介で掲載されました。

    WOODS TALKのCDの写真

    素晴らしき演奏者達


    トータルプロデュース
    (株)サウンドデン 代表取締役 藤本光男

    私が生録を始めたきっかけは何だったのだろうか?
    それは、稀に聴く生楽器の音と自分が作り上げたオーディオ装置との音のギャップであった様に思う。
    アナログレコードの時代には、一枚のレコードを自分が納得行く音に1日がかりで一生懸命調整していた。
    これなら誰に聴かせても恥ずかしくないという音になった時点で、勇んで他のソフトをかけてみると、まずガッカリする様な音しか出てこないのだ。
    何故そんな現象が起こるのか?

    今から考えるとごく当り前の事なのだが、まず元の楽器の音を知らずに調整していたのだから、お話しにならない。
    ピアノの音はこう、ドラムの音はこう、ベースの音はこう、と決め付けて掛かっているのだから、元とは全く違った音になっていたのだ。

    しかし、生演奏を聴く様になってからは、別の疑問が湧いてきた。
    例えば、ピアノを録音するときに、現代では何個のマイクが使われているのだろうか?
    少なくとも4本は立っているのが普通であるが、特に楽器の中に突っ込んであるのに違和感を感じるのは、私だけでは無いはずだ。何故そんなにオンマイクで取らなければならないのだろうか?
    楽器の中に頭を突っ込んだ様な音など必要ないのに。

    アコースティック楽器の演奏を、その部屋で1番音の良いところで聴き、同じ位置にマイクを置いてワンポイントでステレオ録音する。
    シンプルな録音方法であるだけに、部屋を含めたセッティングだけがノウハウなのだが、これは回を重ねるしかなかった。
    そして今、良き仲間であるASCメンバーの協力を得て、このアルバムを完成する事が出来た。

    録音方法と聴き所解説

    サウンドデンの新社屋オープンを記念してのライブ録音である。こだわりの古民家再生店舗により、全て天然素材が使用されている。

    天井高は写真でご覧頂く倍の高さがあり、太い梁から床までと梁から天井までがほぼ同じで平行面は無い、ホールの広さも40名が収容できる心地良い規模である。

    残響時間は、何も無い状態で3.5秒位ある。 自分で1・2・3・・・と数えてみられると如何に3.5秒が長いかご理解頂けると思う。直接音のアタックと響き、またそれに続く、1次反射も拡散され、木の温もりを充分感じさせてくれる多重残響音・余韻に至るまでこれほど密度の濃い充実した音響も稀である。
    とは言ったものの、ここで鳴らされる再生装置による音は、このままであれば、一般には残響が多過ぎるというもの。

    色んな物が入って程よい響きに収まるが、今回はオープニングイベントということもあり何も物が入っていない中に人が入っての収録となった。第1部は約40名、第2部は約25名である。

    この人数の変化が再生音に対しどんな影響を及ぼすか!? 興味深いところであるが、1・2・3・4・7曲目が第2部の収録。5・6曲目が第1部からの収録である。第2部の方が間接音が多目に聴こえると思うが、さて貴方の装置では如何だろう。

    使用機材であるが、マイクはサウンドデン特製のワンポイントステレオマイク1本のみでアンビエンスマイク等は一切使用しなかった。また、ミキサーなども一切使用せず、2mほどのサウンドデン製CMシリーズマイクケーブルを使用し、直接CDレコーダーのマランツCDR-631にインプットし、ディスクはリコーのプロ用を使用している。マスタリングも同じ機材を使用し、送り出し側のCDトランスポートを47研究所のModel4704 PiTracerで行なった。

    ケーブル類を除いては、“土と水”Duo Live In 萩 ASC-200101と変わらないが、指使いをクローズアップしたような録音より、今回はホールに響くリアルサイズのベースとピアノ及びホールに溶け込むサックスの響きに重点を置き録音させて頂くように努めた。

    素晴らしいホールの出来上がりに今後更なる演奏や録音が期待できる。


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