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藤本の辛口コラム

ハードディスクプレーヤーの音質改善 その1



私は「説明書を読むのが大嫌い」
お客様よりSONY ハードディスクプレーヤーHAP-Z1ESのチューニングを受注した。

ハードディスクプレーヤー HAP-Z1ES

先ずノーマルの音質を確認したが、これは説明書を読まなくても直感的に使え改造前の音質を確認出来た。
音質は一般的なマルチプレーヤーの水準だが、やはりジッターによる煩い感じは拭えない。
自慢のDTDクロックでどこまで良くなるかが楽しみだ。

しかし、何でディジタル出力が無いのか不思議だ!
お気に入りのD/Aコンバーターで聴かれたい方も多いだろうに・・・

それはさて置き、物凄い量のソフトがこの中にストック出来、アルバムを探すのも簡単なのには驚いた。
こんなに便利なら流行るのは無理もないと感心したが、大抵のオーディオファンは何を今頃になってとお思いだろう。

さて、この手の機器にはマスタークロックが44.1KHZ系と48KHZ系の二つある。
ソフトのサンプリング周波数によって切り換えている訳だが、DTシリーズクロックの場合は注意が必要で単に付け替えれば良いという訳にはいかない。
切り替える回路には数種類あり、それに合わせなければ動作しないのだ。
回路図が無い機器の分析は大変で、いつも頭を悩ます事になる。
 


ハードディスクプレーヤーの音質改善 その2
 

やっと分析が終わり、2時間位で2個のクロックと電源を取り付けたが、吹けば飛ぶようなチップ部品の脱着にはいつも神経を使い、ルーペで見ながらの作業は老眼の身にはいささか辛い。
 
ハードディスクプレーヤーの音質改善 その2 内部画像  

さて、肝心な音質だが・・・
クロックが新品にも関わらず、やはり滑らかな音質に変化し背景が静かだ。
ボーカルの口の動きが解る位に鮮明で、立ち位置が明確で口も大き過ぎない。
これならお客さんも満足されるだろうと顔を思い浮かべながら納品までの慣らしを開始した。
 
機器の慣らしが完全に終わっていても、
心臓部のマスタークロックが新品に変わると1ヶ月程度の慣らしが必要だ。
その途中では帯域バランスが崩れ、いつも通り最後には高音が煩くなった。
 
関東出張のついでに納品させて頂いたが、案の定大満足だった!
先ず「煩くない」が初インプレッションで、リモコンで次々に曲を変えながら
それぞれの特徴が明確で、今まで聴き取れなかった雰囲気や気配が再現されると大喜びだ。

実売20万円そこそこの機器にチューニング代が15万円は尋常ではないと思われる方も多いだろう。
しかし、その音がハイエンドと呼ばれる超高級機でも出せないものならどうだろうか?
それだけマスタークロックの影響が大きいという事だが、むしろ安いと感じられる方も多い筈だ。

この方もDENTEC自慢のDAC9018-LTDを使われており、更に上を目指す為にディジタル出力を出せないものかと要望された。
技術的な問題はクリア出来るが、後のメンテを考えるとバックパネルに穴を開けたくないし・・・
今後の宿題として承り帰路についた・・・
 

 
 
● おわり ●

 

 

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