藤本の辛口コラム
記2009年4月27日 銀線について その1

喫茶ひまわり(お客様紹介ページへ)のマスターは20年来巨大なスピーカーと格闘されてきた。
そして近年は諦めの境地だったと聞く・・・



これだけの装置を揃えても、満足の行く音にならなかった原因は何か?
クリニックへ伺うついでに、マスターのご好意で東北初のDENTEC製品試聴会を行う事となったので詳細をリポートさせて頂く事とする。

まず、喫茶ひまわりは純喫茶であり、音楽喫茶ではない事をお断りしておく。
他の音楽喫茶の様に、CDをあれこれ聴かせろ等というのは無理である事をご理解頂きたい。
ただ、先でマスターが納得のゆく音になったと判断されたら、営業スタイルを変更される可能性もあるので、我々はそれに期待したいと思う。

さて、まずはクリニックだ。

(1)120万のP-0対クロック交換した60万のP-2Sの対決
勿論、最新ニュートロンスターを搭載したP-2Sの圧勝である。
何と言っても情報量が全く違うのだからお話にならない。
現場の空気感や気配まで現れるのだから、心臓部であるマスタークロックがどれ程大事であるか!!を皆さんにご理解頂いた。

実は、最終日にはP-2SではなくパイオニアのD6 8万円がP-0と対決したが、最初からそうした方が皆さんへのインパクトが強かったかも知れない。

P-0にはワードシンク入力が有り、高価なジェネレーターを外付けしてもこんなもんじゃ無いだろ!?程度の結果しか得られない。
その原因はクロック信号の同期回路等にあり、内部のクロックを交換した方が結果的に数段良くなると説明させて頂いた。

(2)電源の重要性
装置はそのままでIPT1000Anをパワーアンプに、その他をIPT800Anに接続して聴いて頂く。
圧倒的な静寂感が現れ、ボリュームを上げたかの様な実在感に皆さん驚かれていた。
勿論、トランスへの入力は200Vである事は言うまでもない。
電源のイズ対策の様々な方式による良し悪しと、同じ方式でも材質によって全く結果が異なる事を説明させていただいた。

(3)量産機器の問題点
様々な対策で音質が良くなった「ひまわり」さんの機器であるが、皆さんは同じ機器を揃えてこの場所へ設置すれば同じ音が出ると思われているでしょ?

という私の問い掛けに、殆どの方がそんな事当たり前だろ!という顔をされていた。

実は音像や空間再現に重要な影響を及ぼすコンデンサーの方向が管理されておらず一台ずつ音が異なる。
これは如何なる高級機であっても、手作業で作られているガレージメーカーには敵わないと説明させて頂いた。

次に試聴会だ
フルDENTECの音質をクリニックと同じソフトで聴いていただく。
そして、皆さん今まで椅子から離れずに聴いておられましたが、部屋の中を動き回ってみてください。
真ん中のボーカルや左右の楽器の音がDENTECでは殆ど動きませんよ!
という私の説明に、部屋を動き回っても音場が殆ど変化しないのに驚かれていた。

これが生演奏を聴いていると仮定したら、演奏家が動くなんて有り得ない事ですよね!

私が、今日はオーディオの試聴会だと思わずにコンサートを聴きに来たと思ってくださいと言ったのはこの事なんです。

今日皆さんの目の前で起きた事はトリックでもマジックでもありません。
どちらのご家庭の装置でも、同じ様に手を加えれば再現できる事です。

今鳴っているDENTEC製品は、こちらで使われている機器の何分の一かの価格ですが、如何に高価な機器であっても、現代の量産機ではこんな鳴り方をしません。

他の試聴会に参加された経験をお持ちの方にお聞きしますが、そこでは今日の様に持ち込んだソフトを鳴らしてくれましたか?
どこでも、その装置でバランスよく聴こえるソフトしか鳴らしてくれませんよね?
でも、皆さんは演奏や録音の評価に行っている訳ではありません。
ご自宅で聴いているソフトがどんな音で鳴るのか?が知りたいんですから…。
これが装置選びの間違いの元かも知れません。

そして、会場でいくら良い音がしていたとしても、それはその可能性があるという事だけです。
自宅でその音がしなければ、高価な買い物をする意味がありません。
今日の音を覚えておかれ、もっと我がままに自宅試聴を申し込んでください。
それが無駄なお金を使わない最善の方法なんですから!

皆さんオーディオを聴くという事はどんな意味を持つのでしょう?
如何にお金持ちであっても、世界の一流プレーヤーを自分の好きな時に自宅へ呼ぶなんて事は出来ません。
また、出来たとしても相手は人間ですから、いつもベストの演奏が出来るとは限らないのです。

今日の様に生演奏に近い再現が出来れば、既に他界したプレーヤーも自宅に呼んで来れるのです。
そして自分の為に演奏してくれる・・・ こんな素晴らしい事は無いとは思いませんか?

何で私がここまでハッキリ「生演奏に近い」と言い切れるのか?
それは、私にとっての確認音源「14YEARS AFTER」のお陰である事は間違いない。

いつの日か、井上さんや藤井さんを「ひまわり」へ案内したい。
食いしん坊の2人は、盛岡冷麺と焼肉で釣ればきっと来てくれるだろうな…。

そんな事を考えながら桜満開の盛岡を後にした。

喫茶ひまわりのオーナー(赤いエプロン)と藤本(オーナーの右隣)、協賛のMTSの皆さん


■おわり■

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