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最近あちこちでマスタークロックを交換するチューニングが流行っている。 市販プレーヤーのマスタークロックの水晶発振回路には大きく分けて3つのパターンがある。 1.水晶とゲートIC 74HCU04を使ったごく一般的なもの 2.水晶とDSP内部のゲートICを組み合わせたもの 3.水晶とゲートICを金属ケースへ入れたもの 以前にも「ジッターの問題について」と称し、コラムを書いているので参照していただきたいのだが、上記の発振回路は1→2→3の順に音質が良くなるのは紛れも無い事実である。では、CDプレーヤーの売価と上記の順位は比例しているのだろうか? 1の回路は、それこそ数万円から50万円クラスまで使われており、メーカーが如何にジッターによる音質劣化を無視しているのかを物語っているが、それよりもっと興味深いのは、実は3なのだ。 市販品では一番音の良い回路とされる3なのだか、上はエソテリックのP0や海外製高級品まで使われているのは勿論の事、驚く事にケンブリッジオーディオのD300 \50,000.-やオーディオアナログのPAGANINI ¥178,000.- にも使われている事をご存知だろうか? それでは、ケンブリッジオーディオは何故\50,000.-程度のCDプレーヤーへそんな高級クロックユニットを搭載できるのだろうか?
ここからが本題である。 最近、派手に宣伝しているG社のクロックチューニング機を聴く機会が有ったが、やはりジッターによって時間情報がマスクされており、LC-audio XO3の改善効果と比べれば、音質は雲泥の差であった。 いや、最新のXO3と比べるなどは、LC-Audio社に対して失礼と言うものであろう初代のC2であっても、軽く引き離してしまうに違いないのだ。 何故なら、C2クロックは市販品が最良としてきた3を改善するために作られたユニットであるからに他ならない。 それでは、元々前出3のCDプレーヤーのクロック交換を頼まれたらどうするのだろうか? それにしても、自身の文章力と理解力の無さはどうしようもないらしく、私がコラムへ書いた文章に手を加えて載せているのを見るにつけ、腹立たしさは増すばかりである。 もし物真似の文章ではないと主張するなら、私がこのコラムを書いたのに気付いた後も、変更せずにおいて欲しいものだ。 しかも、どうせ物真似するなら、発振回路まで物真似したらどうだろうと思うが、Gさんがそこまで度胸を据えてやっている事とは到底思えない。 弊社のみならず、LC-Audio社をも交えて喧嘩している積りが、果たして今の彼には有るのだろうか? 私の目にはどちらも前出3のゲートICを使って発振している回路としか思えないのだが、如何だろうか? となると、G社のチューニングの説明に偽りがある事になるではないか。 もう1つ面白い話がある G社が自慢そうに発表している計測器群の中で、果たして新品を購入したものが有るのだろうか?
しかし、音質に直接関係の無い温度特性の精度を、音質に重大な影響を持つジッター精度と勘違いして、くれぐれも無駄な投資をされない様にされたし。 くれぐれも、精度○ppmにご注意あれ! |
このコラムを発表してから、G社とは何処かと何件も問い合わせを頂いたので、ここに発表させて戴く事にする。
ここで問題なのは、何故、改ざんする必要が有ったのか?だ。 これがゲートICによるクロックでなければ、一体何なのだ?
Lclock XO3の様にディスクリートで回路を組めば、こんなに部品点数が多くなり、とても市販のユニバーサル基板で作れる様な代物ではない。この様なアマチュア的な代物と、Lclockを比べる事事態が一笑に値すると言うものだ。 |
それでは、前出3の様に発振回路を金属のケースへ入れる事自体に意味は無いのか? |
果たして、市販品を買い換えたのと同程度の音質変化をチューニングと呼べるのだろうか? しかし、XO3クロックに載せ替えた途端、あの「セミの声が天空から降ってくる」状態が現れたのだ。 最後に、これだけは絶対に譲れない! G社に限らず、他社が発表している精度が例え超高精度であってたとしても、それは音には全く関係の無い「温度特性」であり、ゲートICを使った簡易型発振回路を採用している限り、音質に重大な影響を及ぼす「ジッター精度は数十ppm」しか取れていないのが現状である。 私が知る限り、国産メーカーでジッター精度を正直に発表しているのは、ESOTERICくらいではないだろうか? 「くれぐれも精度○ppmにご注意あれ」 |
クロック交換の近況について、興味深い事実を報告させて戴く事にする。 |
●おわり●
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den@soundden.com:mail |
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