アンプの価格破壊!?

2018/8/3

N-modeから凄いアンプが出た。
ボリューム付きディジタルパワーアンプX-PW1mk2がそれだ。
定価84,000円(税別)と低価格ながら位相ズレが少ない為、音楽を音楽として楽しめる。
つまり音を気にせず音楽に浸れるアンプなのだ。

世に高級と言われるアンプは多数存在するが、多くのアンプが音のバランスが気になって音楽を楽しめないのは何故だろうか?
計測データや強力な電源を自慢していても、耳にはその様には聞こえず音が気になって音楽を聴けないのでは本末転倒である。
これらのアンプの問題点は、周波数特性や歪みより耳(脳)に敏感な位相特性(電気的な時間のズレ)なのだ。
 
貴方が音を作って遊んでいるオーディオマニアではなく、音楽で心の糧を得たい音楽ファンであるならば、どんな鳴らしにくいスピーカーにでもX-PW1mk2を接続して聴いてみて頂きたい。
私が何を言っているのか?が即座にお解り頂ける筈だ。
「低音がとか高音がとかボーカルがとか

感じたら、貴方は救いようのないオーディオマニアです」
 
安く小さな筐体であるから電源や部品には制約を受けており、オーディオ的な凄い音はしない。
しかし、心が安らぐ気持ちの良い音だと感じたれたなら貴方はオーディオマニアではなく音楽ファンなのである。
 
このアンプ 手を加えないノーマルでも納得される方は多いと思うが、実は位相管理しなければならない部品が数点あり、揃えてやるとより生き生きと音楽を奏でる様になる。
更に1bitアンプの要であるクロックを弊社自慢のDTシリーズに入れ替えれば、
表現力が格段に上がるのだ。


2018/8/6

それでは、ここはどうしても譲れないという所に手を入れたチューニング機を紹介させて頂く。
先ずはフィルター回路他の位相合わせだが、単純な作りだけに6か所で済む。
 
フィルター回路を合わせないと2台でバイアンプをと言う時に音像がまともに出ないから、音は良くなった部分が有るけど音楽がバラバラで楽しめないという現象が出るので要注意だ!
「この現象はマルチマイクでミキシングしてないソースを聴けば誰でも解る」
 
次に音楽信号が通るカップリングコンデンサーだが、コストの制約で音質的に?な物が使われている。
音質の良いフイルムコンデンサーに入れ替えるのが常套手段だが、ここは音質の良い積層フイルムに入れ替えた。
巻いてなければコイルの成分が無く、方向管理も必要ないという訳だ。

さて、これで位相ズレが無くなりローエンドも伸びる様にはなったが、やはり分解能や解像度には不満が残る
心臓部のクロックをDTDに入れ替えた途端、これはハイエンド機?という音質に激変した。
ただ、残念な事にスペースが無い為、クロック専用超ローノイズ電源LN-PSU12を入れる場所が無い。
かと言って、クロックのみ外部電源とするのも能が無いので、一番影響が少ないであろう回路から電源を供給した。

さてここまでやって141,000円(税別)だからノーマル84,000円+57,000円という事になり、弊社でお買い上げ頂いたノーマルは差額の57,000円+送料でお受けしているから、先ずノーマルをジックリ聴いてから、チューニングの差を楽しまれるのも一興ではなかろうか?
141,000円でハイエンドの音!面白いですね!


2018/9/6

リリックより連絡が入った
X-PW1-MK2が売り切れて次の生産は11月との事だ。
 
私がコラムに書いたからか?予想外に売れているらしい。
ALTECやJBLの鳴らし難い高能率スピーカーでも、ビンテージの管球そこのけで鳴らすアンプはそうは無いから売れるのは当たり前だが、2か月以上も商売にならないのは困ったものだ。
 
さて、ノーマル2台をバイアンプで使われている熊本のお客様よりオーダーを戴いた
チューニング機第2弾を紹介させて頂く。
本体に入り切らないためクロック用ローノイズ電源SC処理ファインメットトランス外部電源としたモデル X-PW1-mk2-DTU-EXPだ。

N-modeにはファインメットトランスを使ったモデルは無いから
外観は別として、この時点で孤高の1bitアンプと言えるだろう。
 
ついでにクロックをDTUとしたのでかなり高額なチューニングとなったが
音を聴かれればノーマルからの追加費用476,000円(税別)は決して高いとは感じられないだろう。

振動元のトランスが無いのだからS/Nが上がるのは当然だが、
ファインメットへSC処理という最強の組み合わせはやはり凄い!
 
今迄聴こえなかった音が無数にあり、暗騒音が気持ち悪いほど聴こえる。
位置関係や実物大の輪郭が明確で、体を動かしても発生源の位置が全く変わらない。
これが理論的に位相ズレが発生しない、ディジタルアンプの最大のメリットだと実感させてくれるのだ。
 
では、これで終わりなのか?だが、究極は本体のシャーシ入替とフイルムコンデンサーによる巨大電源となる。
「真のハイエンドアンプとはどんなものか?」
完成にはかなりの時間が掛かるので暫くお待ち戴きたい。

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