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CAL(ClassicAudioLoudspeaker)C30HARTSFILD(FieldCoil) JBLのビンテージスピーカー ハーツフィールド。 オーディオファンなら知らない人はいないと思われるが、現物を目(耳)にされた方は少ないのではないだろうか? 弊社でもビンテージを積極的に扱っていた1990年代にはオリジナル(旧タイプ)を7セット販売しているので、その雄大な外観に見合った音質を耳にされた方もおられるだろう。 この度紹介させて頂くハーツフィールドは アメリカ ミシガン州のクラシックオーディオラウドスピーカー社による製品で、エンクロージャーは勿論 ウーハー ドライバーユニットまでハンドメイドされている。 ただこれだけなら、オリジナルより良いとは思えないので取り扱う気は無かったが、ユニットが励磁型と聞いて俄然興味が湧いて来た。 このハーツフィールドを知ったのは、アメリカへ移住されたお客様からの情報だったが、JBLのオリジナルを使われていた本人も既に入替えておられ、生演奏に非常に近い異次元の音質との評価だった! 本来なら現物を試聴して決める冪だが、コロナの所為で渡米する訳にもいかず見ず聴かずのオーダーとなったが、彼の耳は確かなので全く不安は無かった。 2か月後に届いたハーツは200kg以上ありオリジナルより重かったが、キャスターが付いているので2人で試聴室に収まった。 ドライバーユニットのダイアフラムがTAD同様ベリリウム製という事で、エージングに時間が掛かるため適当なAVR(安定化電源)を接続して早々に音出しを開始した。 「TAD4001はエージングに10年掛かると宣ったP社の営業もいた」 以前のリファレンスTAD R1では1000時間以上掛かったが、24時間のエージングで一体どれ位で収まるのだろうか?
更に1週間が経ったが、まだ高音が煩くなりバランスが崩れる時が有る。 ならばと、電源系も全て銀線に取り換えファインメットフィルターとRWC1を追加した。 励磁電源だから後で良いと思っていたが、片側だけ変更して聴くと銅線の方は音像が大きく付帯音が有る。 両方加工したのが月曜日で火水の定休日後、木曜の音は全く別物になっていた。 ところで、上に載っているスーパーツィーターHIT-STF/Dは10000HZ以上を再生しているが、70才の私の耳には音が出ている様には聴こえない。 しかし、前後に動かすと中低音まで大きく変化するからmm単位の調整が欠かせない。 これが、銅線だと付帯音が多いので位置決めが難しく中々ピタっと来ないが、全て銀線になると簡単に合わせられるのだ。 あれこれやっている内に1000時間を超えたが、まだ少しずつ変化している。 やはりホーン型は能率が高いだけに少しの変化もハッキリ出る様だ。 そうそうしている内に九州の取引先がやってきた。 私の耳にはまだ煩いところが有るのに、このドライバーは凄い!を連発し、しかし低音がまだ云々というので、基音と倍音の相関関係を説明した。 倍音(高音)が奇麗に出ていないから基音(中低音)が不明確となり低音も伸びて聴こえないのだと・・・ 当日はそれで終わりコロナ禍で自粛している町へ出たが、行き付けは何処も開いておらずホテルの近場で簡単に食事を済ませた。 さて、驚くことに翌日はまるで霧が晴れた様に激変していた。 煩さは殆ど影を潜め、柔らかく明確で立体的な音像となっており、昨日のソフトが全く別物に聴こえるから二人共驚いた! これを待っていたのだ! 取引先にも貴重な体験となっただろう
随分間が空いてしまったが、どうしても気になるところがあるのでドライバーを改造した。 励磁電源とボイスコイルの入力端子だが、JBL似のバネで挟むタイプが使われている ネジが真鍮なので鉄よりはましだが銅製のSC処理BP-SCに取り換えた。 これで全く違和感のない自然な音に変化し、眼前に実物大の音像が出る様になった。 その話を聞きつけ、コロナが落ち着いたのでと千葉のお客様が聴きに来られたが、 普段聴いているCDが全く違う演奏に聴こえ これは反則だ!こんなの聴かされたら家に帰って聴く気にならないと頻りにボヤかれていた。 頻りに寸法を計って帰られたが、オーダーを頂く日も近いだろう 「ちなみに、このお客様にはスピーカー以外は全く同様のシステムをお使い頂いている」 しかし、ここまで来るのに40年以上も掛かってしまったが SC処理 銀線 ディジタルアンプ SA(サウンドアクセラレーター) RWC1 励磁電源 HIT-STF/DENTEC CD再生システムと、どれ一つ外してもこの音になりはしない。 今だから聴ける究極の生演奏再現システムと言えるだろう・・・ 愛聴のCDを持ってご来店頂きたい。 貴方が体験した事のない、生演奏に匹敵するオーディオシステムをご試聴あれ。
>>> こちらもお読みください。 励磁型ハーツフィールド CAL C30 HartsField
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