低価格なハイエンドアンプ登場!

2015/1/8

NmodeよりX-PM7が発売されたが、困る販売店が続出するのではないだろうか?
何故ならその音質が凄まじいからだ!
今まで販売してきたアンプと比べ、低価格なのに音が良く整合が取れないという事態があちこちで発生するだろう。

同社は1BITディジタルアンプに拘り、今迄色んな角度から音質改善を行ってきた。
その集大成の一つがX-PM7と言えるだろう!
勿論、これ以上やる事が無いのか?と言えばそうでは無いが
¥280,000.-という価格で外部にノイズを撒き散らすパルス電源を使わず、トランスから左右別電源でドライブ段まで別トランスとしている構成は特筆できる。

これだけ電源が充実しているアンプは、ハイエンドと言われる高級機にしか見当たらない。
また、このアンプが必要にして充分な出力25Wというのも特筆すべき点だろう。
ディバイスが同じだから従来の同社のアンプと出力は同じだが、問題は超低域である。

瞬間的なエネルギーが必要な超低域まで中高音と同じパワーを保持するには電源を充実するしか無いが、出力が小さいが故に低電圧で済み電源を奢ってもスペースを取らないのだ。

このアンプの音を聴いて誰もが先ず感じる事は、「柔らかさ」だろう。
音に芯がありタイミングのズレが無いため音が立っている。
その上で柔らかいのだから、聴き慣れたスピーカーが従来にない音楽を奏でる
家庭用として使う限り、その辺のハイエンドアンプには歯が立たない筈だ。

1BITディジタルアンプならばクロックが存在し、弊社自慢の超低ジッタークロックを奢れば化けるのは間違いない!
ノーマルでこれだけのクオリティーを持つX-PM7をDENTECがどう料理するか?
今後の展開にご期待あれ!


2015/1/15

まず、定価を間違えて発表してしまったので¥280,000.-⇒¥270,000.-に訂正させて戴きます。
最も、安くなって文句を言う人は無いだろうが(笑)

さて、早速展示機が入って来たのでチューニングを開始した。
まず回路分析から入ると、コントロール基板のクロック発信器から左右の基板に供給されている!
DENTECにとって、どうぞクロックを交換してくださいと言わんばかりの設計に思わずほくそ笑んでしまった。

早速D-Clockを取付けるとやはり大正解!
同じボリュームで音圧が上がり、低音の音階が明確に 音場が広く正確にetc
あらゆるオーディオ的要素で格段に良くなった。

次に電源のノイズ対策だ!
パルス電源を追放し、トランス式のリニア電源となってはいるが、
このままではコモンモードノイズに関して無防備である。
丁度良いスペースが有るので、FM(ファインメット)コモンモードノイズフィルターACF30Aを取付けたが、これも恐ろしく効いた!
ノイズフロアーがグンと下がり、それまで聴こえなかった音がさも当たり前の様に出て来るではないか!!

ところで、一つ断っておかなければならない事がある!
今迄の評価は全てRCA接続でノイズの少ないLモードでの判断である事だ。
どうやら、チップメーカーのアナログディバイス社推奨回路の方がノイズが低く音が良いという事らしい。
「Lモードの方が間合いが取れ、演奏家のやり取りがハッキリ解る」
これなら、ALTEC等の能率100dbを超えるホーン型スピーカーであってもノイズはそれ程気にならないだろう。

しかし、一般的なスピーカーであっても家庭用で使う限り25W/4Ω 17W/8Ωの出力で不足な人がどれだけいるだろうか?
現に、ドライブしにくいと言われるPIONEER S-1EXを40畳を超すホールで朗々と鳴らしているのに・・・
「装置トータルでの位相のズレが無ければ、各ユニット間や左右で打ち消す事も無く必要にして十分なパワーと言えるだろう」


2015/1/16

試聴機を返却しD-Clockを搭載したチューニング機を作ったまでは良かったが、
もう一台試聴機が必要なので上位バージョンのNS/D(NeutronStar/DENTEC)搭載機を作る事にした。

当然だが、NS/Dは発振回路のセラミックとトリマーをマイカコンデンサーに交換してあるからジッターは極限まで減っており、ジッターが音質に直接影響する1BITアンプなら一聴してその差が解る筈だった。

しかし、意に反してクロック以外を同一に仕上げたD-Clockバージョンの方が音が良いという結末になってしまった。
音像がスピーカーに纏わり付き、ノーマルでも現れていた奥行やリアリティーが出ないのだ!?その原因は・・・

やはりフィルター回路のフィルムコンデンサーだった!
左右で24個のフイルムを取外し、測定器でチェックしたら案の定揃っていない。
揃えて入れ直すとD-Clockバージョンより深く、手で触れられそうな音像が現れた。
こうでなきゃお話にならない!
クロックのジッター精度が上がったから、その差がハッキリ出たのか?

試聴機と最初の展示機がたまたま揃っていただけという事だったのだろうが?
もし試聴機の聴感位相が揃っていなかったら、私は展示導入をしていなかったかも知れない・・・

何故、音楽再生にとってそれ程重要な事が無視されているのか?
それは部品メーカーの怠慢としか言いようがない。
音質が良い事で有名な某フイルムコンデンサーには、昔から巻き終わり側に印が入っている。
しかし、20年位前に他企業に買収された途端に同一部品であっても方向を管理されなくなってしまったという事実が有るのだ!
セットメーカーがいくら文字の方向を揃えて作ったとしても、肝心なコンデンサーが部品メーカーで方向を管理されてなく、測定器で測ると約半数が反対を向いているのだからどうしようもない。

「これは同一部品を長年使い続け、チューニング後に音質をチェックしてきたから判明した事実なのだ」


2015/1/22

またまた訂正しなければならない事が出てきてしまった!

その2にLモードとHモードでパワーが異なる様に書いてしまったが、これは間違いでありハイカットフィルターの特性が異なるだけでパワーは変わらない事が判明した。

回路図が無い為、私がパターンを読み間違ってしまい関係各位にご迷惑を掛けてしまいました。
誠に申し訳ありません。

ディジタルアンプの音質に大きく影響するこのハイカットフィルター。
遮断特性の緩い方が音質が良い事は以前より解っていた。

弊社輸入のDEXA NCDモジュールも、コイルとコンデンサー各1個の12dbであるから素直な音なのだが、これとてコンデンサーの方向を揃えなければデタラメな音場となり音色まで変わってしまうのだ。

さて、そろそろ試聴機のエージングも進んできたので、お客様宅で様々なスピーカーに接続し奇譚のないレポートを行いたいと思う。

どうぞご期待あれ!


2015/1/29

関東出張の最初は、埼玉県のYさん宅だ。

VIVID AUDIOのG3 GIYAを気に入られてはいるが、低音に不満を持たれており
更にハイパワーなアンプに買い換えようとされていた。

先ず音を聴かせて頂くと、綺麗な音はしているが躍動感の無いそこでステレオが鳴っているという音だった。
スピーカーに音が纏わり付き、奥行きと広がりが再現されていない。

これは入力機器の所為だと判断し、CD-PRO-PRO-TMMDP-NSを接続したら
同一ソフトのSACDよりCDの方が数段情報量が多く、奥行きや広がりが出て来た。
しかし、まだ躍動感が出て来ない・・・

そこで、X-PM7/NSの登場だ!
プリアンプの上にチョコンと乗せ、電源を入れて直ぐ音出し開始!
出てきた音はモヤモヤのボケボケで「これ何?」てな音だ!
ボリュームを固定し鳴らしていると、5分位から変わり始め30分でかなり音圧が上がり全く別物になった。

こりゃあヤバイな!試聴機を分捕られるかも知れん!と本気で思う位にだ。

3月には入荷しますし、2台でバイアンプにしたらこんなものではないですよと言いながら、そそくさと片付けYさん宅を後にした。


2015/1/29

大変な事が起きてしまった!

その1で今まで販売したアンプとの整合性が取れず困る店が出てくると書いたが、まさか世界一と自負していたDENTECまで危うくなるとは思いもしなかったからだ。

それは、毎月の様にお伺いしている千葉のYさん宅で起こった。

「Yさんのアンプはサウンドデンの試聴室を遥かに超えている」

DENTEC自慢の削り出しシャーシにDEXAのNCDXDeモジュールを4台組込み
ステンレスシャーシーの左右独立外部電源としているからだ。

左右独立の前段電源を取付け、それぞれにRWC1(高周波ノイズカットフィルター)まで奢られており、配線材は全て銀線ともうこれ以上やる事は無い状態だ!

しかし、ちょっと聴いてみてくださいって感じでX-PM7/NSをD/Aコンバーターの上に乗せ音出しを開始したら、誰もが予想すらしていないとんでもない事が起こってしまったのである。

5分位までは中々やるなという程度だったが、10分30分と経過するにつれ居合わせた3人の顔色が変わってきた。
先ず音が柔らかい・・・ そして正確な音場・・・ 実物大の音像が再現されるからだ。
それも市販品をクロック交換しただけの小さなアンプから・・・

勿論、物量が投入されたDENTECの4チャンネルアンプには低音の解像度では敵わない。
しかし、そんな事はどうでも良いと言わんばかりに眼前にステージが現れ名演奏が再現されるのだ!

「私は悟った」この次元は同じディジタルでもPWM方式では絶対に再現出来ないと・・・

オーソドックスなリニア電源の1BIT方式だからこそ、クロックのジッター対策だけでここまで再現出来たのだ。

考えてみれば、CDトランスポート D/Aコンバーター アンプにそれぞれマスタークロックがあり、8.4672MHZ 80MHZ 24.5760MHZのそれぞれがアシンクロ(非同期)で動作している。
つまり、それぞれが水晶(X-TAL)のジッター精度だけで音楽を再現しており、ここまで再現されるという事はもうそれで十分なのである。

これからは、1BITアンプにDENTECが蓄積してきた全てのノウハウを注ぎ込み世界一のアンプに仕上げていく事になる。
それが1BITアンプの素晴らしさを気付かせてくれたNmodeへの恩返しとなり、
真のハイエンドアンプを望む全ての音楽ファンへの贈り物となるだろう!

今 後 の D E N T E C に ど う ぞ ご 期 待 あ れ !

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