エンドミレニアムパワーアンプモジュールを取付。
年も改まり寒い日々の続く今日この頃ですが、お元気にお過ごしの事と拝察いたします。昨年1年サウンドデン様にはいろいろとお世話いただきありがとうございました。年末に伺わせていただいて、改めて「木」の空間のすばらしさを実感して帰って参りました。
さて、その際お願いした機器のクライオ処理等の結果についての感想を書かせていただきます。はじめお願いしていたアンプ部品のクライオ処理がうまくいかず、別の製品になってしまうという予想外の結果にはなりましたが、これが結果オーライといいますかすばらしい音質になって非常に満足しております。
去年の夏にお伺いした際に別のものをクライオしていただき
(1)非常に低音がよくでるようになった
(2)鳴り物(打楽器系のもの、特に金属製のもの)例えばシンバル等の音が細部にまでよく分かるようになった
という事を感じましたが、今回は当然の事ながらそれ以上に音質が改善されたように思います。
(3)音の解像度がさらにあがり、楽器や人の位置関係みたいなものまで良く分かるようになった。これは生演奏一発録音タイプの演奏のソフトなどを聴くとすごく感じます。といってそれぞれのパートが別々に聞こえるというのではなく、当然ですがひとつの演奏としてまとまった中でなおかつ細部が分かるという意味で、大変すばらしい事だと思います。
(4)音の躍動感が非常にでてきた。臨場感といったものがすごく良く感じられます。
演奏の雰囲気が良く分かると言いますか、空気感が伝わってきます。何かスタジオのガラス越しに見ていた演奏といった状態から、突然その側で座っている・見ているといった状態になったみたいで今までなじんだソフトほど「エッ、コレハナンナノ」とでも表現したいようになります。
これが正解かどうかはわかりませんが、消えるべき音はさっさと消え続くべき信号はちゃんと再現され、という状態になっているような気がしています。反応の早い音とでもいいますか、フットワークの良い音が出ていると思います。といって軽薄な音では決してない。
例えて言うなら動きの早いヘビー級ボクサーあるいは全力疾走する大名行列とでも言いましょうか、絢爛豪華だがド迫力で素早い!!キレの良い音がするようになりました。
刃物で例えるなら刃の重みで切る中国の青龍刀や料理の中国包丁ではなく、刃そのものの切れ味の大事な日本刀やあるいは板前さんの柳刃包丁といった感じです。ステンレスではなく鋼の刃物です。
よく切れるがどこかやさしい感じがします。
この状況は結局、いままで以上に音楽信号だけが正確に再現されている、という理想の状況により近付いたためだと思います。
色をつけたり、余計な信号(雑音)が乗ったりしない、演奏そのままの再現をめざすというサウンドデンの方針そのものを感じます。
星の観測をする時に見え方についてこんな例えをします。星はちょうど川にある川底の小石です。透明度があがれば石(星)はハッキリと見える。これは当然ですが、流れ(気流)が激しいとゆらめいてよく見えません。いたずらに透明度を追うよりは、ある程度の透明度でも流れが穏やかな方が良く見える場合が多いのです。つまりは透明度と気流のバランスがとれてないと良い結果が得られない。今までもそして今回も見事にバランスのとれたチューニング結果となったと思います。
今回のチューニングはいろんないきさつがあって、前の部品ではないものが着くという意味では「前からの部品だったらどんな音になっていたか」という純粋な好奇心的な興味はないといったらウソになりますが、とにかく結果オーライで今大変満足しております。
「なにも足さない、なにも引かない、ただただナチュラル」を実感しつつ今までのソフトを聴き直している今日この頃です。どうか本年もよろしくお願い致します。
(西宮市 S様)
TEAC VRDS-25XS(高精度マスタークロックLclock XO/DENTEC+クロック専用電源PPU12取付済)のオペアンプモジュールをLcAudio AD825-2に交換
交換後の音をレポートします。
音一つ一つの粒子が細かく今まで聞こえなかった音が聞き取れます。
今までよりも遠近感が増し、ボーカルが前に出て聞こえ、バックの楽器の定位も今までよりはっきりしています。
立体的な音場に満足しています。
エージングが進んでどう変わっていくか楽しみです。
CDプレーヤーが今まで、手の届かなかった価格の音になりました。
オペアンプの重要性を交換して、納得した次第です。
(山形県 S様)