プロの録音現場でも大好評!WS1とIPT1500
長い間WS1を貸していただきありがとうございました。この間、トランスと一緒に録音に使わせていただきました。CDが出来ましたらお送りします。
トランスですが、使用することでサウンドがクリアになり、演奏の細かいニュアンスや、ダイナミズムがはっきりと聴き取れるようになります。115Vが取れることもプロの現場ではありがたいです。
WS1は、dCSとはまた違った良さがあり、演奏が上手になったように聞こえます。この価格でこの性能とは驚きです。
K様の制作されたCDが完成し、お送り下さいました。
IPT1500とお借りしたWS-1を使って制作したCDが出来上がりましたので、お送りします。
写真の通り非常にシンプルなセッティングです。口の悪いスタッフは、まるでアマチュアの録音会だと言っていました。レコーダーはステージ上ですが、もちろん、モニターは別室でしています。
録音時はDENTECのマスタークロックを使い、編集及びカッティングには、今話題のルビジューム・マスタークロック(JVC製)を使っています。
解説を書いていただいた諸石先生もこのサウンドをお気に召したようで、解説の中、多くのスペースを割いていただいています。ご一読下さい。
今回初めて使ったDENTECのIPT1500とWS-1は、このサウンドをベーシックなところで支える極めて重要な製品でした。理想的には、もう1台IPT1500を購入して、ステージ上とモニタールームに個別に設置できたらと考えています。
大手メーカーではとうてい製品化できないようなモノを商品化していただき、心から感謝します。これからも宜しくお願い致します。
(東京都 K)
K様は録音現場で50Kg(移動用の箱に入れれば約60kg)もあるIPT1500を使われており、その熱意と音質に対する拘りには、本当の意味での「音のプロ」の仕事を感じます。
シンプルなシステムで、根幹の部分の品質を向上させる事に心を砕かれた姿勢は、制作されたCDの音質にはっきりと現れており、リアルサイズのピアノが空間の中に三次元的に音像を結ぶ、素晴らしい音質です。
サウンドデン 穴井
109/白石光隆 音楽之友社 OCD0032
ベートーヴェン:ピアノソナタ30番 ホ長調 OP.109
ラヴェル:水の戯れ、亡き王女のためのパヴァーヌ
ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 OP.61、舟歌 嬰ヘ長調 OP.60
矢代秋雄:ピアノソナタ
問い合せ先:音楽之友社
https://www.ongakunotomo.co.jp/
今回のアルバムは音質の素晴らしさという点でも特筆される成果が挙げられている。
演奏家とレコーディングスタッフのコンビネーションの賜物というべきか、ピアノの魅力をこれほどの臨場感で味わえようとは予想もしなかった。
聞けば、マイクロフォンは手作りの真空管マイクを用いたということだが、ただ単に音質が美しい、潤い豊かというだけでなく、音質にも体温があるということを感じさせるサウンドにその成果が確認されるように思われてならない。
それは演奏中のピアニストの胸の高まりまで伝えてくれる音であり、人間的な温度感がほとんどライヴ的な臨場感すら漂わせたサウンドといえようか。
もちろん高域から低域へのつながり方のスムースさ、のびやかな響きの躍動感、そして広い空間性を感じさせる余韻感も無類であり、いつまでも耳を傾けていたくなるピアノの音である。しかもこうした特質が、ただ単にオーディオ上の魅力としてのみ存在するのではなく、音楽としての奥行き、演奏の味わいと完全に一致して存在している点が素晴らしいのであり、それは結局、聴き手を「音楽」そのものに浸らせてくれるのである。
耳を傾けていると、アルバム全体がピアノ音楽に対する讃歌のようにも思えてくるし、演奏から音質までこだわりを見せたプロフェッショナルの至芸に、改めて白石光隆の世界の豊かさ、深さと広がりとを実感させられたアルバムである。
(諸石幸生先生のCD解説より抜粋)