2010/8/16
現在では電源大全という雑誌も出ているくらいだから、電源の重要性は多くの人に認識されているのだろう。
壁コンセントやケーブルを交換して音が良くなったと錯覚?している人達から、専用の電柱を立て各機器に専用線を直接配線し自慢している超マニアまで人様々である。
しかし、音が変化したという小手先の事で安心してしまい、各機器本来の性能(音質)を本当に引き出している人は非常に少ないのが現状ではないだろうか?
なぜそんな事を言えるのか?であるが、歪の少ないピュアな電源を体験したことの無い人にはそれがどれだけ凄い事か?が解らないからである。
電気の流れは水に例えると解り易い。
ダム→浄水所→水道→浄水器が水力発電所→変電所→柱状トランス→分電盤→オーディオ機器が電気の流れという訳だが、浄水器を使ったピュアな水を飲んだ事のない人には、その美味しさは解らない。
しかも、水なら買えば手に入るが、電気はそんな訳にはいかないのである。
つまり、自宅に浄水器(アモルファス電源)を付けて確認するしかないのだ。
私が言っているアモルファス電源とは、鉄芯にアモルファスコアを使った所謂トランスである。
非常に歪の少ないアモルファス電源は、最高性能の浄水器の役目をする訳だが、浄水器にも色々有る様に電源にも色々有る。
まず、それぞれの材質や製造方法により、貴方が想像する以上に結果(音質)が大きく異なる事を知って戴きたい。
中には、オーディオ機器に内蔵されている電源トランスより歪の多い論外な物や、唸り音を発生する物など、ピュアオーディオではとても使えない物まで存在するので注意が必要である。
また、頭で考えるとさも良さそうなアンプ式電源の様に、人工的に作られた物からは人工的な音しかしないので尚更だ。
2010/8/23
電源は、オーディオ機器の全てに影響する非常に大切なポイントである。
仮に予算が100万円でオーディオ機器を揃えるとしたら、私はその1/3を電源に向けるべきだと思う。
この配分に異論を唱える人も居るかと思うが、昨今の電源事情はオーディオにとってそれ程深刻な状況なのだ。
家電製品の殆んどがマイコン制御となり、それらが撒き散らすノイズは想像を絶するほど交流波形を歪めており、生半可な対策ではオーディオに適したピュアな電源とはならないのである。
仮に予算無制限で数千万円の装置を揃えたとしても、電源のノイズ対策が不十分であれば、それらの機器は全く能力を発揮しない。
それどころか、私の経験では電源ノイズが多い事を指摘する様な酷いバランスで鳴っている事の方が多かった。
また、酷いバランスで鳴っている処ほど超高級ケーブルで癖をコントロールしようと考えるらしく、ただ単に聴き易くする為に高価なケーブルを使われているのを見るに付け、いつまでも抜け出せない泥沼に足を突っ込まれた原因は「電源ノイズなのに」と可哀想になってしまう。
これらの方々がアモルファス電源を導入された時には、それこそショックの連続である。
何故なら、それまで電源ノイズによってマスクされていたケーブルの癖が明確に判ってしまうからだ。
私が貸出した何でもない構造の何でもないケーブルで十分に音楽が楽しめるのだから、
大枚叩いた本人さんは給ったものじゃない。
信じていたケーブルをどうにかして使おうとしても、アモルファス電源でノイズから隔離されたピュアな装置は、ただの1本もそれらを受け付けないのである。
2010/9/21
弊社のアモルファス電源を使うメリットは、もう1つ有る。
CDプレーヤーなどのディジタル機器はオーディオに有害なディジタルノイズを出しているが、このノイズは耳では聞こえないほど高い周波数である。
耳に聞こえれば誰もが対策を考えるのだろうが、聞こえないから余計に厄介なのだ。
このノイズが電源を介してアンプに入ると、耳に聞こえる帯域で想像以上の悪影響を及ぼす。
これを防ぐ為にもトランスは有効なのだが、通常ではアンプに1台 CDプレーヤーに1台と複数必要となってしまう。
つまり、同一トランスにディジタル機器とアンプを接続すると、複数のトランスを使う場合より音質がかなり劣化してしまうのだ。
IPTシリーズ電源は隣り合わせのコンセントには影響が少なくなる設計だから、この点ではかなり有利である。
IPT1000Anでは
①プリ ②パワー ③CDプレーヤー
IPT800Anでは
①プリメインアンプ ②CDプレーヤー
といった具合に接続しても、それぞれが殆ど影響せず各機器の能力を最大限発揮できるという訳だ。
ケーブルや振動対策アクセサリーなどで単にバランスを整えるのではなく、ノーマルなケーブルでよく調整された機器ほど電源の効果は大きい。
試しにDENTECアモルファス電源を接続されれば、装置全部を取り替えた程の改善という言葉が決してオーバーではない事を実感して頂ける筈である。
また、A社 C社 S社などのアンプ式電源を使われている方は、勇気を出して一度壁コンセントに戻してみられる事をお勧めする。
それらの電源で蒸留水の様に音が綺麗になった反面、失われていた音楽にとって重要な躍動感やエネルギー感という味が戻ってくる筈だ。
その上で歪み感や余韻の美しさを再現したいなら、迷わずアモルファス電源を接続して欲しい。
それこそが、生演奏に匹敵する音楽再生の入り口なのだから・・・
そして、アナログアンプで上質な音楽再生を望むなら、出来るだけ出力の小さいアンプを選ぶ事をお忘れなく。