>>>2005年10月にいただいたコメントです。
藤本社長様、松岡様、サウンドデンの皆様
兵庫のNです。
その節は大変お世話になりました。ルーターの調子が悪く、遅くなりましたがその後のレポートをさせて頂きたいと思います。
システム導入後約一ヶ月が経過しましたが、かなり音が落ち着いて、よりしなやかでクリアーに、効率よく音が耳に届くようになり、仕事を終えて就寝までの1時間から2時間までの短い鑑賞時間でも30分も鳴らしこめば7割から8割程度の音が出るようになってきました。
今まで聞きなれたCDを手当たり次第に聞いていますが、本当に驚きの連続です。幾度となく聞いたCDから記憶にある鳴り方とはまったく違う鳴り方をするのです。具体的には
聞いたことがない音が無数に聞こえる
ベースやドラムの音階がはっきりと聞こえ、その位置関係までが克明に認識出来るようになり、より生っぽい
各楽器の音やボーカルが団子にならずそれぞれの音が克明に聞き取れるようになり、立体的に定位する
深夜の小音量再生でも物足りなさを感じなくなった
音が悪いと思ってお蔵入りになっていたCDが聴けるようになった。
録音現場の空気感やソフトの発売された時代の音にならない雰囲気が感じ取れる
クラシック音楽が聴けるようになった
などですが、言葉や活字にする難しさを感じます。どんなに語っても聴かなければわからないと思います。
なんといってもスピーカーの存在を意識することなく音に引き込まれていきます。
ほんとうに良い買い物だったと喜んでおります。価格対効果を考えてても抜群のコストパフォーマンスだと思います。
今、ビジュアル用途で映画などもこのシステムで楽しもうと思っていますが、あまりにもフルチューンしたCDプレーヤーのクオリティーが高過ぎて、既存のDVDプレーヤー(ノーマル)ではとても満足できるものがなさそうなのが悩みです。
先だってご相談させて頂いた通り、DVDプレーヤーを一機種テストしてみましたが、 映像はともかく音は話になりませんでした。
予算的にもシステムを一新した所なので、あまり高価なDVDプレーヤーは購入できそうにないので、コストパフォーマンスの高い機種をクロックチューンするのが懸命かとも思っています。
今秋の新製品を待って、じっくりと機種選定をしたいと思っております。
これからも末永く宜しくお願いいたします。
社長のコメント
NさんとはJBL 4344のフルチューニングをお預かりしてからのお付き合いだ。
43シリーズをご愛用の方は沢山居られると思うが、ご多分に漏れずウーハーとミッドバスのエッジは10年程度で朽ちてしまう。
エッジの不良に気付かれた時点で、通常の選択肢では代理店や社外品のウレタンエッジで修理するか買い換えるかという事になるのだが、今回のNさんは違う選択をされた。
つまり、40万円弱でチューニングしようと言う事になったのだ。
一般的には無謀とも思われる決意をされた理由は、どうも今までの体験と経緯にあるらしい。
関西の有名店で薦められるままに散々買い換えてきて、最終的に辿り着いた4344を今回は何に買い換え様かと考えた時、JBLの後継機や予算を考えずに他社の製品を試聴してみても、納得の行く物が無かったと言われるのだ。
そんな訳でNさんは、この度家を新築されるのを機に、マッキンの管球パワーアンプとスピーカーを残して全てを処分されてしまった。
新居に移られるまでの数ヶ月、エージングまで含めて4344を仕上げ、配達がてらクリニックにお伺いする事にした。
当日は、チューニング済みのMARANTZ SA14V2を使い、残っていたケーブルでダイレクトにパワーアンプへ入力して試聴を開始した。
果たして、Nさんの第一声は4344の嫌な癖が殆ど無くなったと言われたのだが、私の耳にはまだまだ癖だらけである。
今音出しを始めたばかりなので、30分ほど色々聴いて頂いてからクリニックを開始する事にした。
外で一服して戻ったら、案の定、Nさんの顔が妙に曇っている。
どうやら、現時点では期待しておられた程のものではなかったらしい。
もっとも、スピーカーをチューニングすると言うことは、それだけ癖が少なくなる訳であり、入力信号の癖がハッキリ認識できる様になるのだから、出てきた音が気に入らないのも無理はないのだ。
それではと、私は徐に取り出した新製品のVEBとベストセラーのST-BASEで振動対策を始めた。
ウッドブロックにセットされていた4344にVEB10-10、さらにCDプレーヤーとアンプにST-BASEをセットした途端、音場と奥行きが広くなりそれを認識されたNさんの目がランランと輝いてきた。
その後はお決まりのコースで、スピーカーケーブル→ラインケーブル→UAJ1→IPT1000An
と変更して行ったのだが、その時点での問題点を指摘しながら入替えていくと、私が告げた通り確実に変化する様に、Nさんはますます驚きの表情を露にされ、言葉通り鳥肌を立てて感動されたのである。
とは言え、いきなりこれだけの変化を体験し恐ろしく良くなったとしても、それは殆どの人にとって未体験ゾーンでの変化であり、頭での理解が出来ずにかえって混乱されてしまう事も多い。
マジックでもなんでもなく、理屈に応じた変化である事を理解して貰う為には、やはりある程度の時間が必要なのである。
当日は、その時点でどうしても必要なもの(SA14V2とIPT1000An)を導入して頂き、他のものはそのまま貸し出しさせて頂く事にして退散する事にした。
後のメールでは、ご自身で色々やってみたがケーブルの一本も外せず、そのまま購入して頂く事となった。
今回のレポートは、エージングも十分に聴いた後の感想であり、10月15日にASCの例会へ参加されたNさんをMINGUSへお誘いしたところ、生演奏と自宅の装置の音が全く違和感無く聴け、良い買い物をさせて頂いて本当に嬉しいと喜んでくださった。
By 藤本
>>>2006年5月にいただいたコメントです。
藤本社長様、サウンドデンの皆様
遠方の所、度重なるご訪問有難うございました。
お蔭様で藤本社長が帰られてからも、時間を忘れてずっと聴き入っております。
それにしても凄いアンプです。本当にライブの空間が目の前に展開されているようです。 恐ろしくSNが良い為か聴き慣れたCDから聴いた事がないような音が沢山聞こえます。
何よりスピーカーの音を聴いているような感じがしないのです。音にならないような空気感というか気配が今までの聴いたどのアンプとも全然違うのです。わが子かわいさかも知れませんが、こんな 経験は会長宅の音を聴いた時以来です。
一年前のクリニックでも、もうこれ以上の音は望むべきではないと思うほど満足していましたが、会長宅の音を聴くに及んで、確認音源「土と水」の再現性が我が家とあまりにもすべての帯域において違いすぎるのに衝撃を受けてオーディオの奥深さを知りました。 会長宅の音は本当に生そのものでした。
前日に藤本社長のご好意でミンガスのライブを聴いていましたので、余計にそう思いました。
特にウッドベースの音は 井上さんが弦を指で弾くさまが見えるようでしたので、早速我が家で聴いてみると力強い演奏がひ弱に聞こえてがっかりしたのをいまでもはっきりと覚えています。
それでも音楽を楽しめないような事はなかったのですが、一度衝撃を受けた体験は忘れるはずもなく、どうにかして少しでも近づけたいと思っていました。そんな折、藤本社長から前々から予告されていました、新しいデジタルアンプがHP上に紹介されていましたので、早速視聴機の貸し出しをお願いした次第です。
音出しした瞬間(最初は土と水を掛けました)、会長宅の記憶が蘇ってきました。
そうですこの音だと思いました。どこまでも伸びる低域、それでいて立ち上がりが早く、生に非常に近い印象です。低域が伸び過ぎるぐらい伸びるので、床が振動するのと、少しサックスが耳に付くのが気になりましたが、資金繰りを考えもせず導入を決断するのに5分と掛かりませんせした。
その後、お電話にて藤本社長に相談した所視聴はモノラルでしているのでバイアンプにすればもっと音が滑らかになるとのアドバイスを受け、ためらう事なく導入をお願いした次第です。
結果、バイアンプ後の今は前述の不満は解消されています。
低域はより力強く伸びるようになりましたが、立ち上がりが早い為か、床へ伝わる振動も随分と緩和され、情報としてしかりと再現されているようです。
私はオーディオを学生から趣味として楽しんできましたが、技術的な事にはまったくうとくてお恥ずかしい限りなのですが、過去の様々な機器との視聴や出合いからあまり音楽を聴いて感動するような事もなくなってきていましたので、所詮高価な機器に買い替えたとしても満足しているのは最初の内だけで、すぐに次の不満が出てきていつまで経ってもいたちごっこだと、半ば諦めていましたが、藤本社長のクリニック以来、純粋に音楽を楽しめるようになり非常に感謝しております。
今回のDZPの導入で、すべてデンテック製品になった訳ですが、提灯持ちでもなんでもなく純粋に音楽を楽しみたいという欲求の結果、必然的にそうなってしまいました。
やっと音に振り回される事もなく音楽が楽しめそうです。まだ音が良くなっていますので、じっくりと見守っていきたいと思っています。後は今回の出費を家内にどう説明するかですが(笑)・・・・・。
まだまだ会長宅の音には及びませんが、今後は音楽を楽しみながら使いこなしで
少しずつでも音を向上させていければと思っておりますので末永く宜しくお願い致します。
N様宅へ伺うのは、確かこれで5度目だと思う。
ご自分が納得されたスピーカーJBL4344から出来るだけの情報量を取り出したいという一途な思いから、スピーカーのチューニングからDENTEC製品まで導入戴いた訳だ。
しかし、今回は有名なM社の超高級管球式パワーアンプからの変更である。
まず、DZPの試聴機を2台お送りし試聴して戴いたのだが、その時点では4344がバイアンプで使えない為に、片チャンネルだけ使用したモノラルアンプとしての試聴であった。
もう元には戻せませんとのお電話に、ネットワークをバイアンプ用に変更すればさらに数段良くなりますと解説し、納品がてらお伺いする事となった。
さて、その音質であるが、これが43シリーズの音?と正に耳を疑う程の鳴りっぷりとなった。
非常にハイスピードで音が柔らかく、音像がハッキリしているのに煩さは全く無い・・・
やもすれば、矛盾している様な音質評価であるが、DZPはいとも簡単にそれをやってのけたのである。
ハイエンドの世界にも既にディジタルアンプの波は押し寄せている。
しかし、アナログアンプの手法を無視した物からは本当のディジタルの良さは表れない。
現在市販されている、電源 部品の方向性管理を無視したハイエンドアンプ達は、所詮、作られた時から消え去る運命なのだ。
By 藤本