いよいよ真打の登場だ!
今や、A&Vビレッジへの執筆で有名になっておられる、ASCの会長山本紘市さんが自宅を新築され、全国から試聴に来られる人が後を絶たない状況らしい。
一々何をどうやってとハードの説明をされるのも大変だろうから、ハードを任された人間として、ここまでやればこんな音が出るんだという意味で、説明させて戴く事にした。
これを書くと、訳の解らない試聴依頼が増えて困られる事にもなりかねないが、試聴を希望される音楽ファンの皆さんは、「営利目的ではない」と言う事を念頭において、最低限の礼儀を守って頂きたい。
会長宅の基本的な装置は以前と変わらないのだが、建設中の数ヶ月間、装置一式をお預かりして最新テクニックであるスーパークライオ処理への変更と、CAT社スーパークライオ部材による電源工事及び200V電源の導入を実行された。
それが如何に凄いかは、聴きなじんだソフトの至るところで聴いた事のない音が出てくるから、誰の耳にも一聴して判る筈だ。
まず、ケーブルからスピーカーの内部配線まで銀単線CMSシリーズへと変更する作業から取り掛かったのだが、全て出来上がるまでに一ヶ月も掛かってしまうくらいの膨大な作業であった。
自分がやっておりながら、これもそうか、あれもそうか、ここまでやっていたのか!?と変な感動さえ覚えてしまい、非常に感慨深かった。
会長宅の音は、弊社25年の集大成と言って良いのではないだろうか?勿論、会長の凄耳と音楽的センスが有っての話なのだが、店の試聴室はまだまだ実験的要素が多すぎて不安定であり、安定した状態の時に来店された、ラッキーな人にしか良い状態の音を聴いてもらえないのも事実なのだ。
専門店としては、こんな事ではいけないと思いながらも、次々と出てくる音質改善の要素を吸収する為、知らず知らずの内にお客様に聴いて貰うべき装置を実験台にしている事は、反省すべき点である。
唯一つ、負けず嫌いの人がどうにかして会長宅の音にイチャモンを付けたとすると、おそらくそれは「聴こえすぎる」と言う事ではないだろうか?自分が持っているソフトに、その人にとって聴こえて欲しくない情報まで入っていて、音楽を楽しめないなんて事もあるだろう。
しかし、それが嫌なら自分が分析的な聴き方をしなければ良いのだ!オーディオを聴いているという意識を捨て、そこでライブをやっているんだ!自分
はその会場に居るんだと思えば良いだけの話なのである。
兎に角、誰も今までに聴いた事の無い音が出ているのは、間違いない事実なのであるから。
と、ここまでは過去のデータ-となる。
現在、山本紘市さんは本業が多忙の為ASCを脱会されている。その後新型クロックやOPの登場により、弊社の試聴室は当時の山本さん宅を軽く凌駕する音質であると自負している。
どうぞ日本全国どこからでも御来店いただきたい。
Y氏からのコメント
確認音源CD“土と水”や“Woods Talk”が有名になるにつれ、多くの方々から、私の出す自宅の音を聴かせて欲しいと、メールや電話や人伝いの紹介等でご連絡を頂きました。その中で、我家では“土と水”の蝉が聴こえないと言われる方が1番多かったのですが、残念ながら芸予地震以降、私のメイン装置は倒壊したままでしたので、聴いて頂きたくてもお聞かせするものがありませんでした。
このたび、新居の完成に伴い、私の音を公開しましょうと、ASCのホームページで試聴希望者を募らせて頂きましたら、1ヶ月で100名強お越しになられました。
週末は当然のこと、夜は午前様になるまで試聴会の日々が続いております。堰を切ったように皆さんにお越し頂いた訳ですが、問題も発生致しました。
そこで、『ASCの会員』であればという条件を設けさせて頂き、現在も試聴希望者をお受付け致しております。藤本社長からも、これは凄いと(ここまでにして頂いたのは藤本社長のお陰なのですが・・・・)お褒めを頂いた音と、それを再現する部屋を、是非貴方様の目で耳でお確かめ頂きたく存じます。必ず他では得られない発見があります。
ご連絡をお待ち申し上げております。なお、最後になってしまいましたが、サウンドデン様の今後のご発展を心からお祈り申し上げます。サウンドデンの皆様ありがとうございました。
兵庫県西宮市 T氏からのコメント
なお、試聴された方の中から兵庫県西宮市 T様の文章を掲載させて頂きます。 氏はお客様紹介にも掲載されておられる方です。
今日は、有意義な一日を過ごすことが出来ました。
大阪センチュリー交響楽団の大中氏と帰路で話したことは、装置のグレードアップばかりを考えて、最も肝心なルームアコースティックの大切さを忘れていたね・・・・と言うことでした。
演奏する立場のものが、オーディオと実際の演奏を完全に別のものとして捉えていたことが、全ての思い違いでした。
部屋の音響の正しい対策(山本会長宅やデンのウッズ・ホールの様に)がキチンと出来ていれば、スピーカーは情報を正しく伝え演奏者の楽器の美しい響きが、余すところ無く伝わるということ・・・
実際に演奏をしている私たちには、ホールや練習場の音響は、すごく気になります。立ち位置まで気にして演奏することはプロの演奏家なら当然のことです。良い響きが自分に伝わる部屋の音響は、必要不可欠のものです。それは、オーディオも全く同じことなんだと会長宅の音は私たちに気づかせてくれました。
会長の説明をよく聞き、出てきた音を確認して、よくよく考えてみれば、当たり前のことなのですが、会長が長年の体験から得られたノウハウをつぎ込んだあの部屋の設計は、オーディオの非常識を常識にする素晴らしい発明ですね。私たちには「目から鱗の大発見!」
オーディオと生の音楽は、限りなくイコールの関係です。
一般的なオーディオの常識を、一人でも多くの人に覆してもらいたいと祈る想いです。
聴かせていただいたCDソフトから、「ここまで演奏者は想いを伝えていたんだ」
また、プレーヤーがどの様なテクニックで演奏しているか、身体の使い方、弦楽器なら弓の使い方、打楽器ならどの位置あたりを打っているか等々 挙げれば切りがありません。
演奏の情報を余すところ無く伝える素晴らしい部屋の音響と、その音響を見事に生かし切って喜んで鳴っている装置・・・・自宅でもやらねば装置が可愛そう・・・・
感動をタップリと味わうことが出来ました。本当に有り難うございました。
用 機 器 |
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